Psma_pet

PSMA-PET検査について

PSMA-PET検査について

PSMA-PET検査とは

PSMA(前立腺特異的膜抗原)は前立腺がんの細胞表面に発言する膜タンパク質で、前立腺がんの9割以上で発言するといわれます。
前立腺がんでは正常の前立腺細胞より、100~1000倍発現しているとされ、とくに、転移がん、再発した前立腺がん細胞では、発現が顕著になる傾向があります。
この特異性を利用してたんぱく質を認識する分子に放射性物質を付けた薬剤を注射すれば、PSMAに結合するリガンドを68Gaで標識し、発生する陽電子からPET画像を再構成します。

68Ga-PSMA-PET検査の原理

68Ga-PSMA-PET検査の原理

PSMA-PET検査のメリット

PSMA-PET検査は、前立腺がんの検出において非常に高い感度と特異度を有し、従来の画像診断検査に比べ、より正確な診断が可能な検査です。
前立腺がん再発の早期発見、ステージング、治療効果判定が可能となり、適切な治療方針の策定に寄与します。
前立腺がんの患者様にとって治療の選択肢が広がり、個々の患者様にあった治療アプローチの選択が可能になります。

宇都宮セントラルクリニックでのPSMA-PET

おそらくは東日本で初めての実施施設です。
従来のMRI検査・18F-FDG-PET検査では再発部位を特定できないケースもありましたが、本検査では明瞭に画像化することが可能です。
再発部位を特定することができれば、定位放射線治療が可能となります。

海外では前立腺がんの再発に対して、PSMA-PETが推奨されていますが、国内では保険未承認であり、自費診療です。
本検査の有効性からも、早期の保険収載が求められるでしょう。

PET検査間の比較:68Ga-PSMAと18F-FDG

前立腺がん骨転移に関する描出能の差異

PET検査間の比較:68Ga-PSMAと18F-FDG

放射線治療後の再発部位の特定が可能

73歳 男性 前立腺がん 放射線治療後

放射線治療後の再発部位の特定が可能

PET検査間の比較:68Ga-PSMAと18F-FDG

PET検査間の比較:68Ga-PSMAと18F-FDG

MR画像と68Ga-PSMA-PETとの比較

局所再発に関する描出能の差異

MR画像と68Ga-PSMA-PETとの比較

手術+放射線治療後の再発部位の特定が可能

62歳 男性 前立腺癌 手術+放射線治療後

手術+放射線治療後の再発部位の特定が可能

PET検査間の比較:68Ga-PSMAと18F-FDG

PET検査間の比較:68Ga-PSMAと18F-FDG

胸椎骨転移に対する定位放射線治療 12Gy×2回

胸椎骨転移に対する定位放射線治療 12Gy×2回