がん教育の取り組み

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    ■がん教育「生きるの教室」

    【概要】
    日本の未来を担う子供たちに、がんの予防と治療の啓発を通じ、生きることの意義をより深めてもらうための特別授業「生きるの教室」の特別講師として、2011年以来、全国計14の中学校でがん教育の特別授業を行いました。

    ◆授業を実施する上で考慮した点

    • アニメ教材を活用した「楽しく、分かりやすい授業」
    • 「がん専門医とがん経験者」による講義
    • 「生徒たちの心のケア」を配慮すること。
    • 「がんを知ること」で、「生命の大切さ」を学んでもらうこと。
    • 「がんに関する知識」を教えるだけではなく、 生徒が深く考え、発表する「意見創発型」の授業設計

    「生きるの教室」実施報告書 】(PDF)

    文部科学省の取り組み

    【概要】
    生涯のうち国民の二人に一人がかかると推測されるがんは、健康に関する国民の基礎的教養として身に付けておくべきものとなりつつあります。
    がん対策推進基本計画(平成24年6月)では、「子どもに対しては、健康と命の大切さについて学び、自らの健康を適切に管理し、がんに対する正しい知識とがん患者に対する正しい認識をもつよう教育することを目指し、5年以内に、学校での教育の在り方を含め、健康教育全体の中で「がん」教育をどのようにするべきか検討し、検討結果に基づく教育活動の実施を目標とする」こととされています。これまでに、モデル事業を実施するとともに、有識者による検討会を設置し、今後のがん教育の推進に向けて検討を行っています。

    ◆検討会の設置
    有識者からなる「がんに関する教育の在り方に関する検討会(仮称)を設置し、各都道府県で行っている先進事例の分析・調査等を行い、全国に展開させるための検討等を行う。

    ◆モデル事業の実施
    地域の実情を踏まえたモデル事業の実施(22ヶ所程度)

    • 教育委員会等によるがんの教育用教材の作成・配布
    • 民間会社等によるがんの教育用教材の選定・配布
    • 専門医等の講師派遣
    • 研修会等

    【成果】
    ○学校教育全体の中で、がんの教育を推進することにより、がんに対する正しい理解とがん患者に対する正しい認識及び命の大切さに対する理解の深化
    ○自らの健康を適切に管理するとともに、がん予防や早期発見につながる行動変容を促す。

    学校におけるがん教育の在り方について 報告】(PDF)
    学校におけるがん教育の在り方について(報告) 概要】(PDF)

    がん教育

    日本は、男性の3人に2人、女性の2人に1人近くが、がんに罹患する世界でも有数のがん大国です。欧米では減少に転じているがん死亡数も、日本では増え続けており、がん対策が遅れています。このような状況を改善するため、2007麺に「がん対策基本法」が施行され、「10年でがん死亡率を2割削減する」という目標が立てられました。しかし、高い喫煙率、低い検診率、「がん登録」制度の未整備などといった課題が山積しており、上記の目標の達成は困難な状況です。みなさんにがんに関する知識、理解を深めてもらうために、病院の外で、一般市民や学生を対象とした啓発活動を行ってきました。ここでは、これまでの活動の成果を報告しています。