医学物理コース座学

医学物理教育カリキュラムガイドライン2023年版では、医学物理教育コースの修了までに座学の履修が要件となっています。東京大学医学系研究科の同コースでは以下の講義カリキュラムを開講しています。入学以前に履修済みの科目以外については、コース在学中に履修してください。また他学部講義の単位認定の方法については本院所属の医学物理教員にお問い合わせ下さい。

大学院講義 医学年間実習 GPV (放射線治療年間実習)

本講義では2023年度同様、各学年に応じた研修計画を用意し放射線学、放射線診断物理、核医学物理学、および放射線治療物理学を学習します。1・2 年次には座学、3・4 年次には実習及び研究を踏まえた最新放射線医療の物理工学的視点の論文レビューを実施します。

【1年次】
(山下・片野・花岡が担当)
S1+A1 ターム (放射線学)
1. 放射線診断基礎
2. X線検査(総論)
3. X線検査(臓器各論)
4. 超音波検査(総論)
5. 超音波検査(臓器各論)
6. CT/MRI 検査(総論)
7. CT/MRI 検査(臓器各論)
8. 核医学診断法

(山下・片野・太田・野沢が担当)
S2+W ターム (治療物理学)
1. 放射線治療物理学総論
2. 放射線治療計画
3. 外部放射線治療
4. 外部放射線治療の品質管理1
5. 外部放射線治療の品質管理2
6. 小線源放射線治療
7. 小線源放射線治療の品質管理1
8. 小線源放射線治療の品質管理2

【2年次】
(太田・野沢・花岡が担当)
S1+A1 ターム (診断物理学)
1. CT再構成1
2. CT再構成2
3. CT再構成3
4. MRI 再構成1
5. MRI 再構成2
6. MRI 再構成3
7. X線撮影
8. 超音波

(太田・野沢・花岡が担当)
S2+W ターム (核医学物理学)
1. 放射線同位元素と医薬品
2. シンチグラフ
3. PET再構成1
4. PET再構成2
5. PET再構成3
6. 体内動体とトレーサビリティ
7. 核医学の品質管理・保証1
8. 核医学の品質管理・保証2

【3年次以降】
実習研修及び研究遂行を主とし、文献レビューでは研究に関連するものを行う

【その他】
理解度に応じて補講を行うことがある

放射線治療集中講義

本院の医学物理コース所属院生を対象として、以下の集中講義の開講を予定しています。

2024年度 コンピュータ支援診断の数理 花岡昇平

日時 2022/6/8(金)
講義内容 放射線診断で利用されるパターン認識と機械学習の数理について、基礎および最新技術に触れることを目標とする。

2024年度 高精度放射線治療特論1 野沢勇樹

日時 2022/8/17(金)
講義内容 放射線治療計画装置の変遷をたどり、放射線治療のシミュレーションで使用されるモンテカルロ法などの各計算アルゴリズムの物理的背景を概観する。

2024年度 放射線治療における核医学概論 山下英臣

日時 2022/10/11(金)
講義内容 放射線治療において利用される核医学(特にイメージングおよび放射性医薬品)の要点について講義する。

2024年度 高精度放射線治療特論2 太田岳史

日時 2022/12/6(金)
講義内容 高精度放射線治療装置および照射検証方法の変遷をたどり、検証に使用する検出器の最新技術や今後の展望までを概観する。

教科書および参考図書(画像をクリックすると販売サイトに遷移します)