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お知らせ

2016/07/30 【重要なお知らせ】外来による食道癌の根治化学放射線治療

食道癌の根治化学放射線治療を当科では外来で施行可能です。
厳密には化学療法の初回投与時に1泊2日だけの入院が必要です。
2サイクル目の抗癌剤投与は外来化学療法室で投与可能です。


食道癌の根治化学放射線治療では非常に古い抗癌剤であるシスプラチンと5-フルオロウラシル(FU)が標準的なレジメですが、
当科では外来で投与可能なネダプラチンティーエスワンを使用します。
ネダプラチンはシスプラチンの腎臓と心臓の副作用を抑えることを目的に開発された抗癌剤です。
ティーエスワンは5-FUをもとに作られた抗癌剤です。
効果を高めつつ, 副作用を軽減するような工夫が施されています。
経口薬なので服用が簡単です。

(肺癌ではネダプラチンはシスプラチンよりも有意に成績が良かったという比較試験もあります。Lancet Oncol 2015; 16: 1630-1638. )


全28-30回の放射線治療も全例でVMAT(強度変調回転照射)を使用しより精密な治療を目指しおり、
1回5分ほどで終了します。
本治療法にご興味のある方は yamashitah-rad@h.u-tokyo.ac.jp までご連絡ください。


文責:東京大学医学部附属病院 放射線科 山下英臣