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手術との成績比較

前立腺癌

前立腺癌に対する根治的放射線治療成績

前立腺癌は欧米では男性の罹患率第1位の癌であり、日本でも食事など生活様式の欧米化に伴い、近年急速に増加しています。同時に前立腺癌は、近年の放射線治療技術の進歩の恩恵を最も受けている疾患でもあります。

前立腺癌はI-IV期に分類されますが、IV期は転移を有する状態などであり通常は根治治療の対象とはならず、I-III期が根治治療の対象となります。III期では通常手術は適応とならず、放射線治療が第1選択となります。また、I・II期においても「手術と放射線治療の治療成績は同等」というのが世界的に共通の見解です。

ただし、放射線治療で手術と同等の成績を得るには72グレイ以上を投与することが必要とされており、このような高線量投与は直腸出血など重篤な副作用をきたす頻度を高くしてしまいます。そこで
IMRT(強度変調放射線治療)のような高度な放射線治療技術が必要となります。

前立腺癌では直腸を囲むように腫瘍が存在するため、通常照射法で高線量を投与した場合には直腸出血など重篤な副作用をきたす頻度が高くなります。一方で、IMRTでは凹型の高線領域を作成することにより、直腸を避けながら腫瘍へ高線量を投与することが可能です。前立腺癌に81グレイを照射した場合の直腸出血の発生率は、通常照射法では10%であるのに対し、IMRTでは2%と大幅に減少するという報告があります。
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